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【南北首脳会談】北朝鮮指導者が初の韓国入り 金正恩氏「新たな歴史の出発点」とあいさつ

南北首脳会談のため軍事境界線を越えて韓国側に入り、文在寅大統領(右)と歩く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=27日、板門店(板門店共同映像取材団・共同)
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 【高陽(コヤン)(韓国北西部)=時吉達也】2007年以来となる南北首脳会談が27日午前、軍事境界線のある板門店(パンムンジョム)の韓国側施設「平和の家」で開かれた。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は会談の冒頭、「北南関係の新たな歴史を描く出発点で、号砲を鳴らす思いだ」とあいさつした。南北首脳会談は北朝鮮が金委員長の体制になってから初めて。

 金委員長は午前9時29分、軍事境界線で出迎えた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と握手。徒歩で境界線を越え、北朝鮮指導者として初めて韓国側に入った。金委員長に誘われる形で、文大統領も短時間、軍事境界線の北朝鮮側に足を踏み入れた。両首脳の初対面は生中継され、南北融和を国内外に印象付けた。

 金委員長は文大統領とともに赤いカーペット上を歩き、韓国軍儀仗(ぎじょう)隊による栄誉礼を受けた。その後、平和の家に到着し芳名録に記帳した。

 首脳会談は同10時15分ごろ開始。韓国側は任鐘●(=析の下に日)(イム・ジョンソク)大統領秘書室長と徐薫(ソ・フン)国家情報院長、北朝鮮側は金委員長の妹、金与正(ヨジョン)党第1副部長と金英哲(ヨンチョル)党副委員長が同席した。

 金委員長は会談の冒頭、「虚心坦懐、率直に会談したい」とあいさつ。文大統領は「胸襟を開いた対話で合意に至り、われわれ民族と平和を望む世界の人々へのプレゼントになれば」と応じた。

 会談は、北朝鮮の非核化や、朝鮮戦争(1950~53年)休戦協定の平和協定への転換に向け、両首脳間でどのような合意に至るかが焦点。平和協定の前段階として何らかの象徴的な宣言を採択するとの観測も浮上している。

 会談後には合意文書が発表される予定だが、時間などは未定。6月初旬までに実施が見込まれる米朝首脳会談につながる内容となるか、注目される。文大統領は北朝鮮による日本人拉致問題についても会談で言及する考えを表明している。

 27日午後には、両首脳は平和と繁栄を願う植樹や、周辺の散歩で屋外に姿を見せる。夜には夕食会などの歓迎行事が行われる。

 南北首脳会談は2000年、07年に続く3回目。過去2回はともに平壌で開催された。

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