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【シリア情勢】攻撃参加は対米追従でなく「人道的介入」 メイ英首相 緊急性から議会に諮らず 

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【シリア情勢】
攻撃参加は対米追従でなく「人道的介入」 メイ英首相 緊急性から議会に諮らず 

 英国のメイ首相(ゲッティ=共同)  英国のメイ首相(ゲッティ=共同)

 【ロンドン=岡部伸】メイ英首相は16日、下院で米仏とシリア攻撃参加を決めた理由について、化学兵器使用を繰り返さないための「人道介入」と強調、米国に追従したのではなく、緊急の必要性があったためスピード優先で議会に諮らなかったと説明した。その上で、攻撃は「正当で合法。国益に合致する」と主張した。

 メイ氏は元スパイ襲撃事件にも触れ、「化学兵器がシリアや英国の街角で当たり前のように使用されることは許されない」と述べ、アサド政権を支持するロシアを牽(けん)制(せい)した。

 また「アサド政権が化学兵器を使用したとの重要な証拠が数多くある」と指摘した上で、国連安保理での独立調査団新設決議案にロシアが拒否権行使したことを挙げ、外交解決が妨げられたと強調。「国際法に違反する化学兵器使用でシリア国民が人道上の困難に直面しており、空爆以外の実行可能な代替手段はなかった」と攻撃の根拠を述べた。

 さらに「ドイツのメルケル首相はじめ各国首脳や欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)など幅広い国際社会から支援も得た」と釈明した。

 ただ、メイ氏が議会承認を得ないまま空爆に踏み切ったことを野党労働党のコービン党首は「民主的手続きが損なわれた」と非難。メイ氏は「パートナーとの協力にスピードが不可欠だった」などと説明した。

 英首相には他国への軍事攻撃の際に議会承認を得る法的義務はない。

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