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【緯度経度】シリア攻撃で不安増す新たな中東枢軸 三井美奈 

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【緯度経度】
シリア攻撃で不安増す新たな中東枢軸 三井美奈 

14日、シリアを攻撃するため米軍艦から発射された巡航ミサイルのトマホーク(米海軍提供) 14日、シリアを攻撃するため米軍艦から発射された巡航ミサイルのトマホーク(米海軍提供)

 皇太子は、米誌との会見で「イスラエル人には郷土を持つ権利がある」と述べた。これまでのサウジ王室では考えられないほど踏み込んだ発言で、イスラエルに秋波を送った。イスラエルにとってもイランは宿敵。サウジと非公式にでも同盟関係を結べば、中東政治の歴史的転換になる。

 シリア攻撃でサウジは一時の満足を得たが、それ以上に大きな不安が浮かぶ。

 トランプ米大統領は攻撃後の演説で「米国人の血と金を注いでも中東に恒久平和は構築できない」と述べ、シリアから米軍を撤収させたい意向を再び示唆した。英仏は、イラン核合意を維持する姿勢を変えない。彼らの関心はIS掃討。陣営の思惑は異なる。

 イスラエル対アラブ、米国対ソ連(ロシア)、イスラム教スンニ派対シーア派-これまでの対立軸とは違う。中東分断の構図は複雑化した。間違いなくいえるのは、米国の空白が生じれば、イランとロシアがシリアの行方を決め、地域の緊張が一層高まるということだ。(パリ支局 三井美奈)

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