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【緯度経度】シリア攻撃で不安増す新たな中東枢軸 三井美奈 

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 皇太子は、米誌との会見で「イスラエル人には郷土を持つ権利がある」と述べた。これまでのサウジ王室では考えられないほど踏み込んだ発言で、イスラエルに秋波を送った。イスラエルにとってもイランは宿敵。サウジと非公式にでも同盟関係を結べば、中東政治の歴史的転換になる。

 シリア攻撃でサウジは一時の満足を得たが、それ以上に大きな不安が浮かぶ。

 トランプ米大統領は攻撃後の演説で「米国人の血と金を注いでも中東に恒久平和は構築できない」と述べ、シリアから米軍を撤収させたい意向を再び示唆した。英仏は、イラン核合意を維持する姿勢を変えない。彼らの関心はIS掃討。陣営の思惑は異なる。

 イスラエル対アラブ、米国対ソ連(ロシア)、イスラム教スンニ派対シーア派-これまでの対立軸とは違う。中東分断の構図は複雑化した。間違いなくいえるのは、米国の空白が生じれば、イランとロシアがシリアの行方を決め、地域の緊張が一層高まるということだ。(パリ支局 三井美奈)

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