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【激動・朝鮮半島】米国のデトラニ元朝鮮半島和平担当大使 北が「完全な非核化」と「実験停止」表明なら成功

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【激動・朝鮮半島】
米国のデトラニ元朝鮮半島和平担当大使 北が「完全な非核化」と「実験停止」表明なら成功

ジョセフ・デトラニ氏(黒瀬悦成撮影) ジョセフ・デトラニ氏(黒瀬悦成撮影)

 会談の成果を受けた政府間交渉に関しては「始まってみなければ分からない」としつつ、北朝鮮が以前のように非核化に向け一定の取り組みを示すごとに見返りを求めてくる可能性はあるとし、北朝鮮の非核化実現に明確な期限を設けなかった6カ国協議共同声明の反省を踏まえ、「適切な非核化行程表を策定すべきだ」と主張した。

 デトラニ氏は一方、対北朝鮮強硬派とされるボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の就任について、ボルトン氏とは、同氏が国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)だった当時に一緒に仕事をしたことがあり、「北朝鮮との交渉では彼の専門知識や洞察力に助けられた」と振り返りつつ、「彼は非常に明敏で、軍備管理に関しワシントンで最も詳しい。補佐官として素晴らしい仕事をするだろう」と評価した。

 加えて、ボルトン氏が過去に北朝鮮による日本人の拉致問題に取り組んできたことを挙げ、「彼は日本にとって拉致問題がいかに大切かを理解しており、トランプ氏にも拉致問題を働きかけるのは確実だ。日本にとっては、この上ない最良の人物が大統領補佐官になった」と強調した。

 中朝や南北、米朝による一連の首脳会談で、日本国内で「情勢に取り残される」との懸念が出ていることに関しては、「偉大な同盟国である日本を米国が置き去りにすることはない。米国は、日本でそのような疑念が生じないよう(日米連携)に一層取り組んでいくべきだ」と強調した。

【プロフィル】ジョセフ・デトラニ

 ニューヨーク大卒。米中央情報局(CIA)勤務を経て、2003年に朝鮮半島和平担当特使。05年に同大使に昇格。北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の次席代表も務めた。

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