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【シリア攻撃】安保理また機能せず 連日会合も非難合戦

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 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会では、7日にシリアでの化学兵器使用疑惑が浮上して以降、繰り返し会合を開き対応を協議してきた。米英仏の軍事攻撃を受けて14日には5度目となる会合を開催。だが、アサド政権による再三の化学兵器使用を糾弾する米英仏に対し、アサド政権の後ろ盾であるロシアが真っ向から対立し、非難合戦に終始し、有効な手立てを打てないでいる。

 米英仏の軍事攻撃を受けてグテレス事務総長は13日、声明を発表。全ての加盟国に「自制」を求め「事態を悪化させ、シリアの人々をさらに苦しめる行動」をやめるよう強調した。グテレス氏は繰り返し安保理の結束を呼びかけてきたが、膠着(こうちゃく)化した議論を動かすことはできなかった。

 シリア問題では、2011年の内戦勃発以降、米露が対立し、安保理は分裂状態に陥っている。今回は使用した勢力を突き止める調査機関の新設が課題だったが、10日には米露がそれぞれ出した決議案を互いに廃案に追い込んだ。

 トランプ米政権が軍事行動に言及し警鐘を鳴らしても、ロシアは譲歩する姿勢を見せず、13日の会合で米国が「ロシアが国際規範を守っていれば、シリアに化学兵器はなかった」と責任追及すると、ロシアは「米英仏はアサド政権を転覆させ、ロシアを阻止することしか関心がない」と応酬。大国の立場の違いが鮮明になると、深刻な人道危機に対応できない安保理の限界を象徴する事態となった。

 一方、シリアの化学兵器開発をめぐっては、北朝鮮からの支援が問題視されてきた。3月に公表された安保理の北朝鮮制裁委員会の報告書では、化学兵器関連施設の建設に使われるタイルなどが北朝鮮から輸出されていた実態が明らかになった。

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