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【シリア攻撃】「ロシアと衝突回避、対策練った米国」 米ジョンズ・ホプキンズ大ライシャワー東アジア研究所長、ケント・カルダー氏

ケント・カルダー氏(酒巻俊介撮影)
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 トランプ米政権はアサド政権に対するミサイル攻撃を決断する過程で、最大のリスクであるロシアとの「正面衝突」を回避するための対策を練ることに注力した可能性が高い。

 今回の決定は、トランプ大統領が「重大な決定を下す」と予告した期限の48時間を超えて発表された。トランプ氏や閣僚らが、シリア国内にある露軍事基地などの情報収集に追われたほか、ロシアとの戦争を避けるための具体的な対策をぎりぎりまで協議したことで予想以上に時間がかかったと推測される。

 米軍が英仏両国と実施した今回の攻撃は「1回限り」のものだとトランプ政権が説明したのも、ロシアと戦争を起こす狙いではないことを強調するためだったとみられる。あくまで化学兵器の使用を非難するための軍事行動であることを明確にすることで、ロシアとの致命的な衝突につながる危険性を可能な限り、低くしたい米側の思惑があった可能性が高い。

 一方で、米朝首脳会談を控える中、米国の強い姿勢を北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権にも示したいトランプ氏の考えもあったと思われる。トランプ氏が「弱腰」と批判したオバマ前政権との違いを鮮明にすることにも成功した。米政権の権威と信頼性を維持しつつ、全面戦争のリスクを減らそうとする姿勢は国内で支持されるだろう。ロシアの米大統領選干渉疑惑などに苦しむトランプ政権の支持率が上がる契機になりそうだ。(聞き手 板東和正)

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