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【歴史戦・第20部 孔子学院(2)】欧州の沿線国で関連行事急増 一帯一路に「奉仕」求められ

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 ■独首相お膝元で一致した思惑

 バルト海に面するドイツ北東部シュトラールズントは、中心部一帯が世界文化遺産に登録された街だ。石畳の通りを進むと、中世に歴史を遡(さかのぼ)る巨大なレンガ造りの市庁舎や教会が威容を誇る。「孔子学院」が入居するのは広場を挟んだ向かいの建物で、目立たない造りだが、観光スポットである市内の「一等地」だ。

 「私の地元に学院ができてうれしい。学院は両国民の交流と理解の促進に貢献できる」

 2016年8月末、開設式に出席した地元選出の独首相、アンゲラ・メルケルは挨拶で歓迎の意を示すとともに、こうも述べた。

 「学院は中国の伝統医学を紹介する点でも重要だ」

 シュトラールズントの学院は言語や文化とともに、「世界3カ所」(地元紙)しかない中国医学にも重点を置いた施設だ。実現の中心役は大学元学長で学院運営協会会長のファクル・ヘーン。長年かけて築いた中国との関係を生かし、メルケルの15年の訪中を好機に設立契約の署名にこぎ着けた。

 背景にはドイツ統一後、旧西側との経済格差が残る旧東側の事情もある。ヘーンは当時、学院設置に伴う「国際化」により、若者の流出で難しくなる学生確保を図り、中国医学を中心とした健康増進の「ヘルスツーリズム」を季節変動が大きい主要産業の観光の新たな柱にしようと考えた。

 大学と別に設置された学院は今、地域の学校にも中国語を教え、イベントや地元医療機関との協力を通じて中国医学の普及も図る。ヘーンは「今のところ活動は成功だ」と語る。

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