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北アイルランド和平合意20年 根強い対立 EU離脱で再び分断の懸念

式典にはクリントン元米大統領(左から3人目)も出席した=10日、北アイルランドのベルファスト(AP)
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 【ロンドン=岡部伸】英領北アイルランド紛争を終結させた和平合意締結から20年の10日、中心都市ベルファストで記念式典が行われ、調停役を務めたクリントン元米大統領やブレア元英首相らが出席した。

 和平枠組みはプロテスタント系とカトリック系勢力の根強い対立から行き詰まり、自治政府不在状態が続いており、英国の欧州連合(EU)離脱でアイルランドとの国境が実質的に復活することによる分断の懸念が広がっている。

 合意では帰属は住民に委ねることや武装解除、共同統治などを規定。20年間で融合が進み、武力衝突による死者は激減、犯罪率は英平均並みに下がり、失業率は過去最低となった。

 しかし閣僚ポストを分け合う自治政府が昨年1月崩壊し、3月の議会選挙を受けた組閣協議も難航。EU離脱で国境が復活すれば、和平前提となった自由なヒトやモノの往来に支障が出る。“行司役”だった英政権が親英強硬派のプロテスタント系、民主統一党(DUP)と閣外協力したため、アイルランドとの統一を目指すカトリック系が反発、自治議会は14カ月開かれていない。クリントン氏は、「政治的マヒ長期化にも限度がある」と述べ、両派に歩み寄りを求めた。

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