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【湯浅博の世界読解】政権基盤が弱くなると外交力は失墜…腹黒い独裁政権に付け込まれるな

3月26日、北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席(右)と握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(朝鮮中央通信撮影・共同)
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 アジア太平洋を動かす外交プレーヤーは、おおむね独裁政権か、独善的な指導者に率いられるようになった。逆らう者があれば命を奪う北朝鮮型や、汚職・腐敗の名目で失脚させる中国型もある。英南部で起きた元ロシア情報員の暗殺未遂事件の場合のように、裏切り者を許さないロシア型は陰湿である。

 彼ら独裁者の外交は、第1に政治的な国内手続きを無視して決断するから転回が早い。それまで「攻撃も辞せず」としていた北の金正恩朝鮮労働党委員長が、一転して南北首脳会談を決断し、北京への電撃訪問で中朝会談をこなし、5月の米朝会談へと目まぐるしい展開をみせる。中朝首脳会談を即決した習近平国家主席も北を必要とした。

 第2に、軍事力を背景に問答無用の攻撃を決断することがある。北は韓国の哨戒艦を撃沈し、延坪島へ砲撃したこともある。中国は第二次大戦後に中越戦争など近隣国へ10度も戦争を仕掛けており、南シナ海の島嶼(とうしょ)をめぐる小競り合いを含めるとさらに増える。ロシアは多国間協定を無視してクリミア半島を併合し、ウクライナ東部になお手を出している。

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