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【ビジネス解読】「実務家」だが「党序列」の低い中国人民銀の新総裁 易綱氏に課せられた役割は?

3月19日、中国人民銀行の総裁に昇格し、報道陣に囲まれる易綱氏(ロイター)
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 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)は3月19日、習近平国家主席の2期目スタートに合わせ、中国人民銀行(中央銀行)の新総裁に易綱副総裁を選出した。「人民元先生(ミスター人民元)」と呼ばれた周小川前総裁を10年余り副総裁として支えた実務家のため、金融市場では「周路線の忠実な後継者」(アナリスト)と安心感が広がった。ただ、気になるのは、中国共産党の上位200人(中央委員)に入っておらず、党内での序列が低いことだ。新総裁の人事をめぐってはさまざまな憶測が乱れ飛んでいる。

 周氏は、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟したばかりの一新興国にすぎなかった2002年12月に人民銀総裁に就き、在任が約15年に及んだ。人民銀には日米の中央銀行のような「独立性」はなく、国務院(政府)や党中央の意向に反する金融政策は決められないが、周氏は中国の悲願「人民元の国際化」を実現させた。

 国際通貨基金(IMF)は16年10月、外貨不足に陥った加盟国に配分する仮想通貨の「特別引き出し権(SDR)」に、米ドルや日本円などに続く5番目の国際決済通貨として元を追加した。その交渉プロセスでは周氏が対外的な「顔」の役割を果たした。特に、「英語で直接話ができる初の人民銀総裁」(日本の金融筋)として、中国の経済情勢を分かりやすく発信した点が評価された。

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