産経ニュース

【元スパイ襲撃】露外交官追放しなかった9カ国の事情は EU、ロシア対応で温度差

ニュース 国際

記事詳細

更新

【元スパイ襲撃】
露外交官追放しなかった9カ国の事情は EU、ロシア対応で温度差

露外交官追放に加わっていないEU加盟国 露外交官追放に加わっていないEU加盟国

 【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)は英国での神経剤襲撃事件で、多くの加盟国がロシア外交官の国外追放で協調し、英国に対する連帯を示した。だが、同調しなかった国も少なくない。背景にはロシアとの政治・経済的な結びつきが指摘される。EUとしての共通外交でなく、各国の主権に基づいた措置は一方でロシア対応での温度差も浮かび上がらせた。

 北大西洋条約機構(NATO)を含め、これまでに追放を決めたのは欧米28カ国・機関で対象者は150人以上。英国を含むEU28カ国では19カ国が追放を決める一方、9カ国が見送った。これらには駐露大使の召還でEUとしての協調を示した国もある。

 追放を見送ったオーストリアのクルツ首相は「われわれは中立国であり、東西の橋渡し役」と理由を説明する。同国は戦後、永世中立国を宣言。冷戦終結後にEUに加盟したが、NATOには未加盟だ。

 ただ、昨年末に発足した現政権は極右の自由党と連立を組む。ロシアは近年、ポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭する欧州で、同党など各国の極右政党との関係を構築。自由党の政権入りで懸念されたオーストリアの対露融和姿勢が表れたともいえる形だ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 露外交官追放しなかった9カ国の事情は EU、ロシア対応で温度差

関連ニュース

「ニュース」のランキング