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亡命チベット人深まる「怒り」と「憂鬱」 習近平氏の権力基盤強化「明るい未来見えぬ」

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 インドに住む亡命チベット人たちに動揺が広がっている。チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世を徹底的に批判する中国の習近平国家主席が生涯にわたって地位を維持する道を開いたことに加え、インドが中国に“配慮”する姿勢を見せているためだ。「明るい未来が見えない状況だ」。ダライ・ラマが居住し、亡命政府が拠点を置くインド北部ダラムサラでは怒りと憂鬱の声が聞こえた。(ダラムサラ 森浩)

 「帰国して家族の顔を見たいが、それはもう無理だろう。中国の体制が変わらない以上、あきらめが深まっている」

 中国チベット自治区ラサからインドに脱出し、ダラムサラ近郊で運送業に従事するカルマさん(51)は天を仰ぎながら話した。

 カルマさんは、2008年3月に起きた中国の抑圧的な統治への抗議デモ「チベット騒乱」に参加して拘束され、09年に保釈された際にインドに亡命した。拘束時に暴行を受け、今も耳が聞こえにくい。

 ダライ・ラマが1959年3月にインドに亡命して以来、多くのチベット人がダラムサラを目指して国境を越えた。現在約10万人のチベット人がインドに住んでいるが、亡命者数は減りつつあるという。中国側の警備が厳重になったことや、ネパールの“親中化”で同国経由の亡命が困難になったためだ。

 カルマさんの仲間たちも拘束されており、今は現地の情報が取れなくなりつつあるという。チベット人に強硬姿勢を取る習氏が任期撤廃により長期政権化する可能性が出たことで、「事態が好転する兆しはない」とカルマさんは話した。

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