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【英EU離脱】
英離脱まで1年 将来関係見通せず

22日、ベルギーのブリュッセルで行われたEU首脳会議で、ユンケル欧州委員長(左)と話すメイ英首相(AP) 22日、ベルギーのブリュッセルで行われたEU首脳会議で、ユンケル欧州委員長(左)と話すメイ英首相(AP)

 英領北アイルランドとアイルランドの国境問題も難題だ。「第1段階」の離脱条件の協議で棚上げし、厳格な国境管理を避ける方策が見いだせない。EUは離脱条件を記す「離脱協定」に盛り込むため6月までの合意を要請。北アイルランドだけ関税同盟に残す案も示すが、英国は国の一体性を損なうため容認できない。

 一方、押し気味に交渉してきたEUも従来通りにいくかは微妙だ。加盟国が英国と持つ関係はさまざま。将来協議では各国の利害が従来以上に絡み合うためだ。

 オランダやドイツは英国と貿易関係が深く、ルクセンブルクは金融分野で結びつきが強い。マルタが英連邦の一員である一方、スペインは英国と領土問題を抱える。対露など安全保障も念頭にポーランドやバルト諸国は英国を重視する。

 将来関係については離脱までに大枠合意し、FTAを含め詳細を移行期間に協議する方針。だが、離脱協定がまとまらなければ、英国は無協定で離脱することになる。移行期間に入っても期限は2020年末まで。FTA妥結には5年以上要するともされ、再び混乱への懸念が高まる可能性もある。

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