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【黒田勝弘の緯度経度】苛烈な韓国の派閥闘争 “現代版・士禍”と皮肉も

 23日未明、ソウルの自宅を出る韓国元大統領の李明博容疑者(中央)(聯合=共同)
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 文在寅(ムン・ジェイン)政権下の旧政権追及は、前大統領の朴槿恵(パク・クネ)に続き、元大統領の李明博(イ・ミョンバク)逮捕にまで及んだ。大統領経験者の相次ぐ逮捕は1990年代の全斗煥(チョン・ドゥファン)・盧泰愚(ノ・テウ)以来だが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)も退任後、危うく逮捕されかかり自殺した。金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)も家族が金銭疑惑などで逮捕されている。

 もっと古く初代大統領の李承晩(イ・スンマン)は不正選挙疑惑から下野を余儀なくされ亡命先のハワイで客死し、18年にわたる長期政権だった60~70年代の朴正煕(パク・チョンヒ)は途中で側近に暗殺された。

 歴代大統領の不幸な末路について「なぜなんだ?」とよく聞かれる。原因はそれなりにさまざまだが、韓国の識者やメディアの大方の論評は「権力の集中度が高過ぎる帝王的な大統領制に問題がある」と指摘している。大きな権力(大統領)に人々が群がる結果、権力乱用が起きるというわけだ。

 しかし外国人の目には、物事が法や組織、制度より人脈重視という伝統的な“文化”が背景にあるように思える。上も下も依然、超法規的な頼み・頼まれでお互い面倒を見合う社会なのだ。結局、法治が貫徹していないということだが、問題が繰り返されるのは人々にそのことが自覚されず、いつも人ごとのような権力批判に終わっているからだ。

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