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【矢板明夫の中国点描】全人代で改憲に反対・棄権票 勇気ある「五君子」の運命やいかに

11日、北京の人民大会堂で開会中の中国全人代で、憲法改正案に投票後、座席に向かう習近平国家主席 (手前中央、AP)
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 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で11日、憲法改正案が採択された。2期10年という国家主席の任期が撤廃され、同一人物が死ぬまで国家元首であり続けることが可能になった。権力の座から降りたくない習近平国家主席のための法律改正といえる。改革派知識人の間で「国家の私物化」「時代の流れに逆行」と批判されていたが、投票の結果、賛成2958、反対2、棄権3という圧倒的な同意を得た。

 「本心ではなく、習派による報復が怖いため賛成した人は少なくないはずだ」と北京の人権活動家が分析した。一方で、リスク承知で賛成票を投じなかった代表が5人もいたことが注目されている。インターネット上でこの5人は「五君子」とたたえられている。中国語で「君子」とは徳と学識、勇気を備えた立派な人物という意味だ。

 全人代の投票は無記名であるため、誰が反対票を投じたのか今のところ分からない。党内には習氏と経済政策などで対立する李克強首相らが率いるグループや、習氏と距離を置く江沢民元国家主席に近いグループなどがあるが、彼らは投票する際に集団行動することが一般的のため、今回は党内対立の表面化を避け賛成に回ったとみられる。ということで、反対、棄権票を投じたのは派閥に属さず、習氏の強引なやり方に不満を持つ勇気ある代表と推測されている。

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