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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(9)日本がつぎ込んだ巨額資金 「痛い目」を何度見れば…

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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】
(9)日本がつぎ込んだ巨額資金 「痛い目」を何度見れば…

平昌五輪の開会式に出席し、韓国の文在寅大統領(右)と会談した安倍晋三首相、慰安婦問題は平行線のまま終わった=2月9日、韓国・平昌(共同) 平昌五輪の開会式に出席し、韓国の文在寅大統領(右)と会談した安倍晋三首相、慰安婦問題は平行線のまま終わった=2月9日、韓国・平昌(共同)

 いったいどれだけの額を日本が負担してきたか。朝鮮総督府財務局長を務めた水田直昌監修の本『総督府時代の財政』から、昭和8(1933)年度の「朝鮮総督府特別会計予算」の例を挙げてみたい。

 歳入総額は、約2億3200万円(現価で4兆6千億円前後)。

 このうち、最も多いのが、官業および官有財産による収入だ。鉄道収入約6500万円▽専売収入約4千万円▽通信収入約1500万円-などで、歳入総額の約55%を占めている。一方、租税収入は、約5千万円で、全体の2割強でしかない。通例、先進国では、全収入の半分以上を租税が占めるケースが多いのだが、当時の朝鮮の経済力は、それだけの税負担に耐えうるまでに発達していなかった。

 時代劇では、悪辣(あくらつ)な領主が高い年貢をかけて農民を苦しめる、と相場が決まっている。だが、統治者・日本はこうした状況を鑑みて、朝鮮の税金を基本的に内地よりも低めに設定せざるを得なかった。昭和17年度朝鮮総督府予算に就(つ)いてという講演の中で、水田はこう語っている。《(内地の)所得に対する税負担の割合は約1割4、5分。(朝鮮の)割合は1割に満たないのであります》

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