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【激動・朝鮮半島】勝負に出た金正恩氏の交渉術…韓国特使を取り込み、トランプ会談へ一気

ドナルド・トランプ米大統領(左)と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の会談が決まったことを報じるテレビニュースを見る市民=9日、ソウルのソウル駅(AP)
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 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、制裁と米国の軍事的圧迫の突破を狙い、トランプ大統領との直接会談という大勝負に出た。その布石として「暴君」とのイメージを覆す歓待と配慮で韓国特使団の心をつかみ、逆に彼らを対米“メッセンジャー”に取り込むというしたたかな交渉術が浮かぶ。

 特使団には最初からサプライズが待っていた。韓国大統領府などによると、平壌の党本部で5日、北朝鮮が用意したリムジンから降りると、金委員長と妹の金与正氏が外に立って出迎えた。金委員長は、団長の鄭義溶大統領府国家安保室長の手を両手で握り締めた。

 会談で文在寅大統領の親書を渡す際も金委員長が立ち上がって近づき、両手で受け取った。一読すると、微笑を浮かべた。

 鄭氏がメモに目を落とし、米韓合同軍事演習をめぐる立場について口火を切ると、金委員長は「皆さんの苦労をよく分かっている。理解する」と述べ、南北首脳会談の開催など南北が合意した6項目についてよどみなく説明し始めた。訪韓した与正氏ら北朝鮮代表団に対する文氏側の提案への「回答」だった。

 鄭氏ら特使5人は一心不乱にメモし、あたかも金委員長の“お言葉”を書き留める様相を呈した。北朝鮮メディアはこの姿を大きく報じ、宣伝に活用した。

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