PR

ニュース 国際

モルディブ、インド主催の海上訓練への参加辞退 中国に遠慮? 亀裂鮮明に

Messenger

 【ニューデリー=森浩】インド洋の島嶼(とうしょ)国モルディブが、インドが主催する海上共同訓練への参加を辞退した。2月5日の非常事態宣言から続く政治的混乱を理由に挙げたが、経済的に依存を強める中国に遠慮した可能性もある。蜜月の関係にあったインドとモルディブの亀裂が改めて鮮明となった格好だ。

 インドが開催する海上共同訓練「ミラン」は、インド海軍が1995年から約2年おきに実施している。今年は6日から8日間の日程で、ベンガル湾にあるインド連邦直轄領アンダマン・ニコバル諸島付近で始まった。今回は、オーストラリアやマレーシア、シンガポールなど8カ国が艦船を派遣し、計16カ国が代表を送るなど過去最大規模となる見通しだ。

 インドは訓練を通じて各国が連携を強化することで、インド洋への進出を強める中国を牽制(けんせい)したい狙いがある。印PTI通信などはインド当局者の話として、訓練での協議で「中国のインド太平洋地域における進出がテーマとなる可能性もある」と報じている。

 シーレーン(海上交通路)上の重要地点であるモルディブは2012年の訓練から参加していたが、今回は見送った。モルディブ駐インド大使は「非常事態宣言が出されているため」と強調したが、ヤミーン政権は親中国的な姿勢を鮮明にしているだけに真相は不明だ。

 モルディブの混乱をめぐっては2月19日に、ヤミーン大統領が非常事態宣言の30日間延長を決定。直後にインド外務省は事態を憂慮する声明を出した。野党指導者のナシード元大統領は混乱収束のためインドに介入を求めており、与野党間の対立は深まっている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ