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カンボジアのフン・セン政権、中国に傾注し独裁色強まる 上院選は与党圧勝の見通し

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カンボジアのフン・セン政権、中国に傾注し独裁色強まる 上院選は与党圧勝の見通し

中国の李克強首相(右)と歩くカンボジアのフン・セン首相。長らく実権を握ってきたフン・セン氏は中国寄りの姿勢とともに独裁色を強めている=1月11日、プノンペン(AP) 中国の李克強首相(右)と歩くカンボジアのフン・セン首相。長らく実権を握ってきたフン・セン氏は中国寄りの姿勢とともに独裁色を強めている=1月11日、プノンペン(AP)

 【シンガポール=吉村英輝】カンボジアで25日、上院(任期6年)選が行われる。今年7月に実施する下院選の前哨戦だが、同国で30年以上にわたり実権を握るフン・セン氏は昨年、最大野党を解散に追い込んでおり、与党が圧勝する見通しだ。フン・セン氏は、民主化の後退を懸念する欧米諸国に反発する一方、経済的に支援を受ける中国に傾注し独裁色を強めている。

 「ほとんどの市民は知らないし関心もない」。米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、現地の上院選を冷めた目でこう報じた。

 同国の上院は1999年に新設されたが、そもそも前年に行われた新生カンボジア初の自前総選挙後の「政治的行き詰まり」解消が目的だった。法改正する権限もなく、法案を形式的に承認するだけだ。

 上院選は2006年、12年に続いて3回目。定数は前回から1議席増え62議席。国王が選ぶ2人と、下院が選ぶ2人を除き、下院議員123人と地方評議会(議会)議員1万1572人による間接選挙だ。

 現地メディアによると、関心が低いにもかかわらず、カンボジア国家選挙管理委員会は2週間の選挙期間中、首都プノンペンの主要道路などで選挙運動を禁止した。「安全確保」というが、反政権デモなどに備えた動きとの見方もある。

 カンボジアでは昨年6月、地方選で当時の最大野党・カンボジア救国党が大躍進、二大政党時代の到来を予感させた。不正が指摘された13年の総選挙の反省から日本などが支援した選挙改革の成果とも評価され、投票率も9割を超えた。

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