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【平昌五輪】
米朝会談が直前に中止 副大統領と北代表団 北側が拒否 ホワイトハウス認める
【ワシントン=加納宏幸】平昌五輪の開会式に出席するため韓国を訪問していたペンス米副大統領と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジョン)党第1副部長、金永南最高人民会議常任委員長の会談が設定されながら、直前に北朝鮮側が拒否して中止されたことが20日分かった。米紙ワシントン・ポスト(電子版)が報じ、ホワイトハウスなどが認めた。
同紙によると、会談はペンス氏が韓国にいた10日に予定されていた。しかし、ペンス氏が北朝鮮に対する制裁強化について言及したことや、脱北者と面会したことに北朝鮮側が反発し、会談の2時間前に中止が通告されたという。
ホワイトハウス高官は同紙に、中央情報局(CIA)が北朝鮮側がペンス氏との会談を求めているという情報を入手したと語った。韓国が仲介を務めたという情報もある。米当局者は同紙に、ソウルの青瓦台(韓国大統領府)で韓国側の当局者抜きで会うことで合意していたと述べた。