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【正論3月号】慰安婦問題で日本を批判してきた韓国がウソ謝罪碑を復活させた本当の理由 大高未貴

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【正論3月号】
慰安婦問題で日本を批判してきた韓国がウソ謝罪碑を復活させた本当の理由 大高未貴

平昌五輪のスケート競技などが行われる江陵五輪公園からわずか数キロの所に設置された慰安婦像 =1月29日、韓国・江陵(早坂洋祐撮影) 平昌五輪のスケート競技などが行われる江陵五輪公園からわずか数キロの所に設置された慰安婦像 =1月29日、韓国・江陵(早坂洋祐撮影)

 一連の流れから●(=褒の保を非に)順姫氏~宋斗会氏~青柳敦子氏という在日の運動の人脈が見えてくる。しかも宋氏は慰安婦問題のみならず、サハリン残留韓国人帰還問題の活動にも携わっていた。つまり、慰安婦問題の原点はサハリン問題と通底しているということだ。朝日新聞の「たった一人の謝罪」と題された謝罪碑建立の記事には、「サハリン残留韓国人の遺家族を前に土下座する吉田清治さん」(83年12月23日)とある。

有罪判決への奥氏の怒り

 謝罪碑を修正した奥茂治氏は、有罪判決を受け控訴した。

 「裁判所は『謝罪碑は公務所が管理・使用する物件を破傷したと』の判断を示しましたが、ならばどの様な過程で公用物となったのか、立証が不十分です。公判では『虚偽の碑を利用し続けること自体韓国の不名誉ではないのか?』と意見陳述をしましたが、発言は翻訳すらされなかった。謝罪碑の所有権は不明でも、碑文の著作権は吉田家にある事も控訴審では訴えます」

 -その虚偽証言をまた説明板で復活させましたね?

 「あの説明板も噴飯ものです。そういえば説明板を管理している公務所に妙な動きがありました。私の裁判が一向に進まないので、11月初旬に公務所に対して質問状を送付したところ、公務所の担当者から私の通訳を通じて『奥さんに是非会いたいが条件がある。公務所ではなく別の喫茶店か何処かで接触し、話した内容は完全極秘でお願いしたい』と申し入れがあったのです。私は非公開面談なら逆に利用される恐れもあり断りましたが、今になって思えば、説明板の文章に関して私に意見を聞きたかったのかもしれません」

 -判決は韓国でも報道されましたか?

 「はい、韓国メデイア10社ほどが裁判所に取材に来ていました。私のところにも来ましたが、朝日新聞はソウルに支局がありながら判決の時にしか来ずに、短いニュースを報じただけです。そもそも問題の発端は、私も吉田長男も朝日の記事を読んで、謝罪碑は吉田清治個人で建てたものだと、34年間思い続けてきたことなのに。しかし裁判で検察が証拠に出したのは中蘇離散家族会の謝罪碑建立申請書でした。朝日新聞は『除幕式の司会は東京地裁で進行中の樺太残留韓国人帰還訴訟の原告団が属す離散家族会』と報じながら、建立経過には一切触れていません。謝罪碑は吉田個人の意思で建てたものだとよほど訴えたかったのでしょうか?」

 中蘇離散家族会の中にはサハリン残留韓国人会が含まれており、ここで再びサハリン問題が慰安婦問題と重なることに注目したい。

 サハリン訴訟は1975年~1989年にかけ高木健一弁護士が原告団弁護団長となって日本政府を相手に起こされた。原告側は「日本は4万3千人もの朝鮮人をサハリンに強制連行し、戦後、朝鮮人だけを置き去りにした。この責任を日本政府はとるべきだ」と主張。本来は日ソ不可侵条約を破って樺太を占領したソ連、そして南北に分断された朝鮮半島の複雑な事情が絡む問題であり、日本の責任は問えないはずだが、日本の戦後補償を追及する訴訟だった。吉田氏は82年に2回、法廷に出廷し、「済州島へ行って204人の若い女性を連行し、サハリンにも送った」などと証言している。

 昨年、サハリン再会支援会代表を務めた『サハリンの韓国人はなぜ帰れなかったのか』(草思社)の著者・新井佐和子氏に取材した。

 新井「戦後補償を引き出すために吉田清治までかり出してよくこんな裁判をしかけたものだと思います。旧樺太に朝鮮半島から渡った徴用者はごく少数でしたし、当時は日本国籍に伴う義務でした。大半は高賃金にひかれ新天地を目指した人たちで、強制連行なんて大きな嘘です。“4万3千人置き去り”の数字も論拠も大嘘です」

浮かび上がるサハリン訴訟の謎

 新井「私はサハリン裁判が始まってから2、3年後、ある新聞で“樺太裁判実行委員会ボランテイア募集”という記事を見かけて事務所を訪ね、事務局長をしていたM女史に事務員として採用されました。1年ほどで辞めたのですが、その後、たまたま知り合いだった中平健吉弁護士を訪ねたところ、彼曰く『数年前、M女史が訪ねてきて“ある人権問題で裁判を起こしたいから力になって欲しい”とお願いされました。他にも裁判を引き受けているからと断りましたが、それからしばらくしてM女史がまた来て“先生、一千万円用意できましたからお願いします”と言ってきたので驚きました。韓国系の宗教団体、新聞とのつながりも全てM女史が主体でした」

 新井「そして今、日本はサハリン問題で約80億円以上、サハリン訴訟終結の2年後、91年の慰安婦訴訟に絡み、アジア女性基金で48億円、日韓合意10億円など含め、本来日本政府が支払う義務がないお金が国庫から引き出され、日本人がいわれなき罪で貶め続けられているのです」

韓国の懐事情

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