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台湾地震「立てないほど揺れた」 余震、寒気…捜索急ぐ

損壊したホテル「統帥大飯店」で、救出作業をする救助隊員ら=7日、台湾・花蓮市(共同) 損壊したホテル「統帥大飯店」で、救出作業をする救助隊員ら=7日、台湾・花蓮市(共同)

 【花蓮=田中靖人】台湾東部・花蓮市内でホテルなど4棟が倒壊した現場では7日、余震が続く中、捜索活動が行われた。台湾の中央気象局は4日深夜にM5・8の地震が発生して以降、余震への警戒を呼びかけていたが、今回の地震を「本震」と修正。今後も同規模以上の地震が起こる可能性があるとしている。

 12階建ての集合住宅兼ホテルの現場では7日、余震での全面倒壊を避けるために鉄骨で支える作業が捜索と並行して進められた。午前中の蔡英文総統に続き午後には頼清徳行政院長(首相に相当)も現場を視察。寒気と午後から降り始めた雨の中、軍や台北市など各地の消防が捜索を続けた。

 台湾では2年前の同じ2月6日の台湾南部地震で、台南市の地上16階建て住宅が倒壊、死者115人を出した。今回の12階建てビルでも一時、約140人と連絡が取れないと発表され、現場は騒然となったが7日夕現在、安否未確認者は55人となり、確認作業が続いている。

 このビルの崩壊について、地元建築士は、構造上の欠陥で建設業者が有罪判決を受けた台南の例と異なり、「地盤の液状化が原因ではないか」と話した。ほか3棟についても、1階が駐車場などで上部構造が重かったことが原因とみられるが、建築規制上の問題はなさそうだという。

 一方、「統帥大飯店」は日本人の定宿として知られており、外交部(外務省)によると日本人7人が粉塵(ふんじん)を吸い病院に運ばれた。いずれも7日早朝に退院した。

 花蓮市はタロコ渓谷など観光地として知られ、地元経済への影響も懸念されている。台湾鉄道の花蓮駅前で土産物店を営む30代女性、林怡芬さんは「昨晩は立ち上がれないほどの揺れだった。観光客は減るだろうが、平常心で接待するだけだ」と表情を曇らせた。

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