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モルディブで非常事態宣言 政治犯の釈放拒否で混乱

モルディブの首都マレで、ボディーガードに囲まれ、支持者らの前に姿を見せたヤミーン大統領=3日(AP=共同) モルディブの首都マレで、ボディーガードに囲まれ、支持者らの前に姿を見せたヤミーン大統領=3日(AP=共同)

 【ニューデリー=森浩】インド洋の島嶼(とうしょ)国モルディブのヤミーン大統領は5日夜、15日間の非常事態を宣言した。AP通信などが伝えた。最高裁による政治犯の釈放命令を政権側が拒否した結果、抗議活動が相次ぐなど混乱が起きていたため。

 モルディブ最高裁は1日、ヤミーン政権が摘発した政治犯9人について「政治的動機に基づく逮捕だ」などとして釈放を命じたほか、政界を追放された国会議員12人の復権も合わせて求めた。

 政府は「国家の安全と公益を侵害するものだ」などとして、判決に応じない姿勢を見せている。政治犯釈放で今年中に予定される大統領選への影響を懸念しているほか、12人の国会議員が復帰すれば与党モルディブ進歩党が過半数を割り込む可能性があるためだ。

 こうした動きに野党モルディブ民主党は批判を強めており、ヤミーン氏の辞任を要求。野党支持者は首都マレなどで、抗議活動を展開している。

 ヤミーン氏は2013年11月の就任直後から、ナシード前大統領ら野党有力者を相次いで逮捕するなど、強権的な手法で反対派を押さえ込んでいる。国連や米国は、最高裁判決を尊重するよう政府側に求めているが、事態収束への道程は不透明だ。

 政治的混乱を受けて、中国は16日から始まる旧正月「春節」の連休を前に、自国民にモルディブ渡航の自粛を勧告。インドも同様の措置を決定している。

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