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【イラン反政府デモから1カ月】北朝鮮とのミサイル協力80年代から ICBM開発の意図は否定

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【イラン反政府デモから1カ月】
北朝鮮とのミサイル協力80年代から ICBM開発の意図は否定

 米国が「ならず者国家」として並べるイランと北朝鮮。弾道ミサイル分野での協力関係は1980年代にまでさかのぼる。イランが現在保有する、イスラエルなどを射程に収めた弾道ミサイルは、北朝鮮からの技術を基礎に発展させたものだ。北朝鮮からイランへの核兵器開発関連技術の流出も懸念される。

 米議会調査局が情報機関の機密解除文書を基に公表している報告書によると、イランは、イラン・イラク戦争中の80年代半ばに北朝鮮からスカッドミサイルを入手し、独自開発を本格化。イラン指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊は2006年、同国は外国の協力なしでミサイル開発を進められるレベルに達していると宣言した。

 北朝鮮が17年に「発射成功」を宣言した大陸間弾道ミサイル(ICBM)については、イランは現在のところ、開発の意図はないと示唆している。革命防衛隊のジャファリ司令官は昨年10月、ミサイル能力は「現状で十分」だと説明。イランへの敵対姿勢を強めるトランプ米政権を刺激しないための発言とみられる。

 両国間の直接的な協力を示す証拠は表面化していないが、専門家の間では、北朝鮮の経済危機が深刻化すれば、現金や石油獲得のために核実験のデータなどがイランに売り渡される恐れがあるとの声も出ている。(大内清)

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