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【矢板明夫の中国点描】成田空港で中国国歌、職員に暴行・逮捕…中国人観光客はなぜ日本で暴れるのか

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【矢板明夫の中国点描】
成田空港で中国国歌、職員に暴行・逮捕…中国人観光客はなぜ日本で暴れるのか

成田空港で職員に暴行した中国人男が連行される際にもみ合う他の中国人と警察官(ユーチューブから) 成田空港で職員に暴行した中国人男が連行される際にもみ合う他の中国人と警察官(ユーチューブから)

 飛行機の遅延は世界中の空港でよく起きることだが、集団が自国の国歌を歌って相手を威圧する光景は異常と言わざるを得ない。中国国内のインターネットでこの騒ぎを「辱華事件」(中国を侮辱する事件)と位置付け、「中国語ができるスタッフをすぐに派遣しなかったせいだ」などと航空会社側の対応を批判する意見が多く寄せられた。女性職員に暴行を加え逮捕された男を「抗日英雄」とたたえる書き込みも見られた。

 近年、中国国内で愛国教育が徹底的に行われ、テレビは連日のように、旧日本軍が中国の民間人を虐殺する内容を含む抗日ドラマを放送している。「日本にいじめられている」という被害者感情を多くの中国人がいまだに抱いている。普段は表れないが、日本人と絡むトラブルになればすぐにそれが外に出てしまう。ちなみに歌われた「義勇軍行進曲」は日中戦争時に作られた抗日歌曲である。

 北京在住の知識人の分析では経済発展の恩恵を受け、中国人は海外旅行を楽しめるようになったが「わがままを言えば何とかなる」という契約を軽視する国内の慣習を海外でも通用すると思っている人が多いことも原因の一つだ。2016年12月、北海道の新千歳空港でも同じような事件が起きた。大雪による欠航に中国人乗客約100人が抗議し騒動が起きている。

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