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【湯浅博の世界読解】中国の「戦略的好機」を覆すか 米国の国家防衛戦略、中国を「最も重大な脅威」

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【湯浅博の世界読解】
中国の「戦略的好機」を覆すか 米国の国家防衛戦略、中国を「最も重大な脅威」

中国の習近平国家主席(新華社=共同) 中国の習近平国家主席(新華社=共同)

 トランプ米大統領の対中政策は、右に左に激しく揺れてとらえどころがない。大統領選中は、中国に対する45%の関税や世界貿易機関(WTO)からの離脱をちらつかせて脅していたが、さすがに実行にまでは至らない。貿易でも安全保障でも、2国間の取引なら勝てると考えてか、多国間の協調を否定する。

 だが、やがて米国だけでは抑止できない時代が到来するかもしれない。

 米海軍大学の予測によれば、中国海軍は2030年までに430隻以上の水上艦と、100隻の潜水艦を保有すると見込まれる。これに対して米海軍は、トランプ政権が273隻から350隻に提案しているものの、米国単独ではいずれ追いつかなくなる(Politico Magazine)。

 さすがに、安全保障にかかわる閣僚、補佐官らは冷静に分析しており、トランプ政権の1周年は、大統領個人とその政権を分けて考えるべきかもしれない。

 マティス国防長官が19日に発表した「2018年国家防衛戦略」も、中国を「国防戦略上、もっとも重大な脅威である」と認定したうえで、同盟国の重要性と貢献を強調していた。長官はさらに、中露を「現状変更勢力」と述べ、テロとの戦いに代わる戦略的な脅威と認識し、特に中国に照準を合わせた。

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