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【英EU離脱】薄氷の英、強硬派との調整カギ EUは利害錯綜、結束で「試練」

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【英EU離脱】
薄氷の英、強硬派との調整カギ EUは利害錯綜、結束で「試練」

ブリュッセルのEU本部で開かれた記者会見に出席したメイ英首相(右)と、ユンケル欧州委員長=2017年12月8日(AP) ブリュッセルのEU本部で開かれた記者会見に出席したメイ英首相(右)と、ユンケル欧州委員長=2017年12月8日(AP)

 英EU離脱交渉は「第2段階」に入るが、双方とも足下に不安を抱え、ただでさえ難局とされる交渉に影響を及ぼす可能性がある。

 昨年の総選挙で与党保守党が過半数割れしたメイ英首相は綱渡りの政権運営が続く中、年明け早々、求心力低下を露呈した。「政権立て直し」を狙って内閣改造を敢行したものの、グリーニング教育相が雇用・年金相への異動を拒否して辞任。ハント保健相も別のポストに反発して現職にとどまる事態となったためだ。

 党内では移民受け入れなどで裁量を取り戻すことを重視する強硬離脱派、EUとの経済関係維持を求める穏健派が対立。強硬派は離脱後、直ちに米国などとFTA交渉を進めるべきだと主張し、「欧州のルールに拘束され、世界の市場と取引できない」と移行期間設定への反対論も上がる。

 メイ氏としてはEUとの駆け引きの一方、政権内の足場を固め、強硬派と調整できるかがカギ。EUに歩み寄りすぎれば強硬派が反発し、首相交代の動きに発展する恐れがある。そうなれば交渉停滞は免れない。一方、総選挙となれば野党労働党に政権を奪われかねないとの危機感も党内に強く、「メイ降ろし」に否定的な声が多いのも実情だ。

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