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【宮家邦彦のWorld Watch】「トランプ氏の資質に新事実は無い」「外交安保チームは路線闘争の蚊帳の外」…米政権の内情描く暴露本は必読

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【宮家邦彦のWorld Watch】
「トランプ氏の資質に新事実は無い」「外交安保チームは路線闘争の蚊帳の外」…米政権の内情描く暴露本は必読

英リバプールの書店に並べられたトランプ政権暴露本「炎と怒り」=11日(ロイター) 英リバプールの書店に並べられたトランプ政権暴露本「炎と怒り」=11日(ロイター)

●発足当初のトランプ政権には3つの派閥があった

 筆者にとって最も興味深かったのはトランプ政権内の力関係だ。同政権は、バノン元首席戦略官率いる「極右ナショナリスト」集団、大統領の娘婿夫婦が代表するニューヨーク富豪・民主党系「穏健派」集団とプリーバス前首席補佐官が代表する「議会共和党主流派」集団が「空洞」である大統領を取り囲む構図だ。当然、外交・安保チームの入り込む余地は少ない。

●バノン氏は「影の大統領」などではなかった

 バノン・トランプ両氏の関係は微妙だ。バノン氏は1955~65年の「古き良きアメリカ」への回帰を頑(かたく)なに主張する一種の革命家。同氏はトランプ運動に寄生し大統領選勝利後同氏が忌み嫌う米国のエスタブリッシュメント(既得権・支配層)との闘いを始めたが、次第にトランプ氏が支配層に取り込まれるのを見てホワイトハウスを去った。意外だが、バノン氏も米内政については素人だったのだ。

●プリーバス氏は真の首席補佐官ではなかった

 プリーバス氏は共和党全国委員会(RNC)の元委員長だが、RNCこそはトランプ氏が敵視するエスタブリッシュメント。大統領は同氏にホワイトハウスの全権を付与する気など元からなかったのだ。

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