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【イラン反政府デモ】
見えぬ打開策…武力弾圧踏み切るか

イラン大使館前で抗議するデモ参加者=2日、英ロンドン(AP) イラン大使館前で抗議するデモ参加者=2日、英ロンドン(AP)

 イランで物価高への不満を機に起きた反政府デモは、大統領選の不正疑惑に端を発した2009年のデモ以降では最大規模となった。このときはデモの主導者がおり民衆の要求も明確だったが、今回は国のかじを取る中枢へと不満が拡大した上、各地でデモが同時多発的に進行している形だ。打開策が見えない中、政権側が事態収束に向け本格的な武力弾圧に踏み切るかが焦点になってきた。

 発火点は先月28日、北東部マシャドで起きた反政府デモだった。イランで信仰されるイスラム教シーア派の聖廟があるマシャドには、昨年の大統領選で穏健派のロウハニ現大統領の対抗馬として保守強硬派に支持されたライシ前検事総長が、管理を任された宗教関連財団もある。

 このため、欧米メディアでは当初、ライシ師と関係が深く国内に大きな影響力を持つ革命防衛隊が、ロウハニ師の求心力を弱体化させるため、取り締まりの手を緩めたとの観測が出た。

 しかし、デモは急速に各地に飛び火して若者が暴徒化した。ソーシャルメディアにはシーア派最高指導者ハメネイ師の横断幕を引きずり下ろして踏みつける映像も流れ、1979年以来のイスラム革命体制そのものが問われかねない事態となっている。

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