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【フジモリ氏恩赦】左派離反で窮地のペルー政権 存在感増すフジモリ元大統領

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【フジモリ氏恩赦】
左派離反で窮地のペルー政権 存在感増すフジモリ元大統領

26日、フジモリ元大統領が入院するリマの病院前で恩赦を歓迎する支持者ら(住井亨介撮影) 26日、フジモリ元大統領が入院するリマの病院前で恩赦を歓迎する支持者ら(住井亨介撮影)

 【リマ=住井亨介】在任中の人権侵害事件で服役していた南米ペルーのフジモリ元大統領(79)に恩赦を与えたクチンスキ大統領への批判が強まる中、フジモリ氏の存在が改めてクローズアップされている。恩赦を契機に左派が離反し、クチンスキ政権が窮地に追い込まれているのを尻目に、国民の間で根強い人気を誇るフジモリ氏が政局に大きな影響力を及ぼす可能性も出てきた。

 「チーノ(フジモリ氏の愛称)、私たちはいつもあなたと一緒だ」。フジモリ氏が入院する首都リマ市内の病院前で26日、仲間とともに声を上げていたサウル・オロルテギさん(53)は「彼にはミスもあったが、それでもペルー史上最高の大統領だ」と強調した。フジモリ氏を支持する声は各地で上がっており、同氏の人気の高さを見せつけている。

 リマなどでは、恩赦直後に展開された大規模な抗議集会が再び予定されているとはいえ、世論の関心は次第に今後の政権運営に移りつつある。

 抗議行動は、事件の被害関係者など反フジモリ派に、反クチンスキ派勢力が加わる形で展開されてきた。音頭を取ったのは富裕層を中心とした左派グループ。高級食材になぞらえ、中傷の意味を込めて庶民から「キャビア」と呼ばれる人々で、中道右派の少数与党であるクチンスキ政権は同派からも閣僚などに起用してきた。

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