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中国地裁“拷問否定”の人権派弁護士の謝陽氏は刑免除 罪認めぬ活動家の呉淦氏は懲役8年 

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中国地裁“拷問否定”の人権派弁護士の謝陽氏は刑免除 罪認めぬ活動家の呉淦氏は懲役8年 

26日、中国湖南省長沙市の裁判所が短文投稿サイト「微博」で公開した、判決公判に臨む謝陽氏の映像(共同) 26日、中国湖南省長沙市の裁判所が短文投稿サイト「微博」で公開した、判決公判に臨む謝陽氏の映像(共同)

 【北京=西見由章】中国湖南省長沙市中級人民法院(地裁)は26日、国家政権転覆扇動罪などに問われた人権派弁護士、謝陽氏を有罪と認定した上で刑を免除する異例の判決を言い渡した。謝氏が罪を認めた上、拘束中に拷問されたとの情報を公判で否定したことが当局側に“評価”されたとみられる。

 判決によると、謝氏は2012年以降、インターネットを通じて国家や政権の転覆を扇動する言論を公表。立ち退きをめぐる行政訴訟で村民を裁判所付近に動員したほか、民事訴訟にからんで暴行を受けた際に警察が黒幕と主張したなどとしている。刑を免除する理由として「謝氏の行為が社会に著しい危害をつくりだしたとまではいえず、罪も認めている」とした。

 謝氏は15年7月、人権派弁護士ら約300人が当局に一斉連行された際に拘束された。謝氏が暴行や睡眠制限などの拷問被害を訴えていると弁護士の江天勇氏(国家政権転覆扇動罪で懲役2年判決)らが主張したが、謝氏は公判で「拷問はなかった」と発言した。

 一方、中国天津市第2中級人民法院(地裁)は26日、国家機関を悪口する情報を広めたなどとして、国家政権転覆罪に問われた人権活動家の呉淦(かん)氏に懲役8年、公民権剥奪5年の実刑判決を言い渡した。呉氏の弁護士が英BBC(中国語版)に語ったところによると、呉氏は判決後に法廷で「貴党が私に崇高な栄誉を授けてくれたことを感謝する。初心を忘れず腕まくりをして頑張る」と述べ、習近平国家主席の言葉に引っかけて罪を認めない意向を示した。

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