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石炭禁止で中国人民が凍りつく 大気汚染解消うたうが…暖房間に合わず児童凍傷

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石炭禁止で中国人民が凍りつく 大気汚染解消うたうが…暖房間に合わず児童凍傷

気温が0度近くに下がった11月中旬、ダウンジャケットに身を包み、北京の街を歩く女性(AP) 気温が0度近くに下がった11月中旬、ダウンジャケットに身を包み、北京の街を歩く女性(AP)

 【北京=西見由章】深刻な大気汚染を解消するため石炭燃料から電気・天然ガスへの転換を推進している中国北部で、冬を迎えながら暖房設備が使用できないケースが相次ぎ市民生活に影響が出ている。中央政府の強い指示で石炭ストーブを撤去したものの代替施設の整備が間に合わず、天然ガスの需給も逼迫(ひっぱく)しているためだ。官製メディアまで異例の当局批判を展開する中、環境保護省は石炭燃料の暖房を一時的に認める通知を急遽(きゅうきょ)出すなど対応に追われている。

 「児童たちは凍えている」

 中国共産主義青年団(共青団)機関紙「中国青年報」は5日付の1面で、学校中庭の石畳に座り込み、椅子の上に教科書を置いて授業を受ける子供たちの写真を掲載した。同紙によると、河北省曲陽県の一部の小学校では、石炭燃料のストーブが撤去されたものの電気による暖房の整備が間に合わず、陽光があたる屋外で授業が行われた。

 現地の気温は真昼でも0度程度で、子供が凍傷を患ったと訴える保護者も。教師らは寒さを訴える児童を運動場で走らせ“暖”を取っているという。校長は、環境基準に適合しない暖房の撤去を「上級部門」が求めたが、急な通知で代替設備の工事が間に合わなかったと説明した。

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