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ローマ法王、スー・チー氏と会談 ロヒンギャ問題言及せず

ミャンマーの首都ネピドーで会談したローマ法王フランシスコ(左)とアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(ロイター) ミャンマーの首都ネピドーで会談したローマ法王フランシスコ(左)とアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(ロイター)

 【シンガポール=吉村英輝】ミャンマー訪問中のローマ法王フランシスコは28日、首都ネピドーでアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談した。60万人超のイスラム教徒少数民族ロヒンギャが難民化した問題への言及が注目されたが、会談後の演説で法王は、ロヒンギャ問題に直接触れることはなく、民族や宗教間の融和の必要性を訴えるにとどめた。

 法王は30日から隣国バングラデシュを訪問し、ロヒンギャ難民らとの面会も予定している。スー・チー氏に問題解決を迫る姿勢を見せなかったことで、落胆や批判の声が上がりそうだ。

 演説は駐在外交団らを前に行われ、先にスー・チー氏が法王を歓迎。ロヒンギャの武装勢力が8月下旬に警察施設を襲撃して国軍による掃討作戦が展開された西部ラカイン州に言及し、「信用と相互理解の失墜が起きた」と述べた。国民が反発する「ロヒンギャ」の呼称使用は今回も避けた。

 その後、法王は演説で、ミャンマーで続く、少数民族と国軍の内戦終結の重要性を指摘。国際社会との協調などは訴えたが、「ラカイン州」という言葉も使わずに、ミャンマー政府に配慮する態度に徹した。

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