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人権派弁護士に懲役2年の実刑判決 中国当局、締め付け強化

中国湖南省長沙市の中級人民法院が短文投稿サイト「微博」で公開した、判決公判に臨む江天勇氏の映像=21日(共同) 中国湖南省長沙市の中級人民法院が短文投稿サイト「微博」で公開した、判決公判に臨む江天勇氏の映像=21日(共同)

 【北京=西見由章】中国政府や現行の司法制度を非難し国家の安全に危害を加えたとして、国家政権転覆扇動罪に問われた人権派弁護士、江天勇氏の判決公判が21日、湖南省長沙市の中級人民法院(地裁)で開かれ、懲役2年、公民権剥奪3年の実刑判決を言い渡した。同法院が公判の動画を公開し、江氏は法廷で控訴しない意向を示した。

 江氏は2015年7月に人権派弁護士ら約300人が一斉拘束された問題で、当局を批判し家族への支援活動を行ってきた。同法院は、江氏が拘束された弁護士の妻に「拷問された」との文書を捏造(ねつぞう)させたなどと指弾する一方、江氏自ら罪を認めたことを情状酌量の理由とした。

 一方、米国在住の江氏の妻は同日、判決について「絶対に認めない。江天勇は無罪だ」との声明を発表し、拷問と脅しによって江氏が罪を認めたとの見方を示した。

 中国の人権派弁護士をめぐっては、国家政権転覆扇動罪で服役後に出所していた高智晟氏が今年8月以降行方不明になり、当局に拘束された可能性が指摘されている。また10月の党大会開幕に合わせて習近平総書記の罷免と政治体制改革を求める公開書簡を発表した余文生氏が一時、公安当局に拘束された。北京の人権活動家は「民主化運動のシンボルになりかねない弁護士の存在を当局は非常に恐れており、弾圧を強めている」と指摘する。

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