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【矢板明夫の中国点描】墓を造った男の大出世 きついなまりが出世レースではプラスに?

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【矢板明夫の中国点描】
墓を造った男の大出世 きついなまりが出世レースではプラスに?

趙楽際・党中央規律検査委員会書記(共同) 趙楽際・党中央規律検査委員会書記(共同)

 10月下旬に閉幕した中国共産党大会後に発足した第2期習近平政権で、最高指導部の中で実質のナンバー2といわれる党の規律部門トップに、ほとんど知名度のない趙楽際氏が選出され、注目された。

 習近平氏と郷里が同じく陝西省の出身。故郷や青海省など内陸部の地方官僚として30年以上も勤務したが、経済発展や格差是正といった分野では目立った実績はなかった。欧米や日本メディアのみならず、中国国内の新聞、テレビにすらほとんど取り上げられることがない地味な指導者である。

 中南海事情に詳しい共産党関係者によれば、趙氏が習氏の目に留まったのは10年前。陝西省トップに就任した直後の趙氏は、同省の富平県にある習氏の父親、共産党元老の習仲勲の墓を巨大な“陵墓”に改造するよう命じたことがきっかけとなった。

 墓所と併設された習仲勲記念館の面積は約7千平方メートル、周辺の専用道路と駐車場などを入れると2万平方メートルを超える。南に小川が流れ、北に山々がそびえる美しい自然のなかにあり、風水的にも「子孫を繁栄させる」という絶好な立地(地元農民)だそうだ。

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