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【世界の記憶】ユネスコ、ずさん審査も浮き彫り 「世界の記憶」日韓対立でピリピリ

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【世界の記憶】
ユネスコ、ずさん審査も浮き彫り 「世界の記憶」日韓対立でピリピリ

30日、パリの本部で開幕した国連教育科学文化機関(ユネスコ)第39回総会の出席者ら(ロイター) 30日、パリの本部で開幕した国連教育科学文化機関(ユネスコ)第39回総会の出席者ら(ロイター)

 【パリ=三井美奈】慰安婦関連資料の「世界の記憶」(世界記憶遺産)登録をめぐる混乱で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は10月24~27日の国際諮問委員会の期間中、緊張に包まれた。登録された場合、日本が拠出金停止の可能性を示唆していたためで、トランプ米政権によるユネスコ脱退表明に続く大きな危機と受け止められた。

 ユネスコで加盟国の拠出金の22%を負担していた米国が、2011年のパレスチナのユネスコ加盟に伴って拠出を停止。ユネスコは複数の新規事業の見送りを迫られた。

 現在は、拠出金の9・7%を担う日本が最大のスポンサー。「拠出金の3割を担った日米が抜ければ、ユネスコ運営が成り立たなくなる」(ユネスコ高官)という不安が出ていた。拠出金の負担で中国は7・9%で3位、韓国は2%。

 一方、「密室」の中で決まるユネスコ審査の「欠陥」が今回、改めて問われた。「世界の記憶」は専門家による国際諮問委員会が登録を勧告し、事務局長が追認して決まる。今回も例年同様、審査内容は明らかにされず、結果だけが発表された。最終決定は事務局長に委ねられるが、「政治判断を交えるべきではない」という理由で、事実上、諮問委が決定権を握っている。

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