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【紅い野望 2期目習体制(下)】「目指すはファシズムだ」 強まる思想・言論統制 もの言わぬ民衆をも潜在的脅威として恐れる共産党

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【紅い野望 2期目習体制(下)】
「目指すはファシズムだ」 強まる思想・言論統制 もの言わぬ民衆をも潜在的脅威として恐れる共産党

 習氏への権限集中と集団指導体制の形骸化が、反発を招きながらも党内で容認されてきた背景には、独裁維持への根深い危機感の共有がある。船頭が多少強引でも、船が沈むよりはましなのだ。

 党大会期間中、中国のインターネット上では、幼稚園児たちがテレビの前に座らされ、習氏の演説中継をぼんやりと眺める写真が出回った。習氏が強調する「愛国主義、集団主義、社会主義教育の強化」を実践するため、全国の教育現場に指示が出された。

 思想・言論の統制が強まる中国から今年ドイツに移住した芸術家の男性(51)は「文革を支持した紅衛兵世代が、当時の理想を実現しようとしている。第2次文革が間もなく到来する」と予言する。

 一方、習氏が推進しているのは共産主義路線ではなく「国家社会主義と中華ナショナリズム」と指摘するのは、亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のトゥール・ムハメット日本・東アジア全権代表だ。

 習指導部は2015年以降、学校でのウイグル語の使用を禁止し、数万人の漢族の教師を新たに採用して自治区内に送り込んだ。ムハメット氏は「ウイグルのアイデンティティーを根絶し完全に同化させようとしている」と断じ、痛罵した。「習が目指しているのは毛沢東の再来ではなく、ヒトラーのファシズムだ」

 この企画は藤本欣也、河崎真澄、西見由章が担当しました。

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