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【記者が見た中国共産党大会】
「皇帝的新装」は災いだ

中国共産党大会で発表された執行部入りした新メンバー=25日、北京の人民大会堂(AP) 中国共産党大会で発表された執行部入りした新メンバー=25日、北京の人民大会堂(AP)

 5年に1度の中国共産党大会が終わった。「今世紀半ばまでに世界のトップレベルの国家になる」(習近平総書記)と高らかにうたい上げた中国と中国国民に苦言を呈したい。

 既報通り、本紙は3月に続き、国家指導者の記者会見への出席を拒否された。中国側が本紙の中国報道を隅から隅までチェックしているのは知っている。意見があるなら、これまでのように記者に直接言えばいい。こうしたあからさまな嫌がらせ、報復はやめるべきだ。「大国外交」の名が泣く。

 中国の報道管制ぶりは日本では想像もできないだろう。NHKの海外放送を見ていると、習氏の権力闘争のニュースが流れた途端、ブチッと画面が真っ黒になる。音声も消える。しばらく続く暗黒の画面から「全てを監視しているんだぞ」という無言の圧力が感じられて、気分が悪くなる。

 党大会中、国内メディアは礼賛一色だった。「国際社会から称賛の声」「党の指導が世界を救う」…

 習政権5年の成果を誇示した北京の展覧会が大にぎわいだ。団体が多い。党・国家機関の動員である。こんな会話が聞こえてきた。

 「仕方がないから来たけど、退屈だ。つまらんな」

 「気を付けろ、人に聞かれたら大変だぞ」

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