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【紅い野望 2期目習体制(中)】見識なき“組長政治”の弊害 中国発「世界金融恐慌」最悪のシナリオ

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【紅い野望 2期目習体制(中)】
見識なき“組長政治”の弊害 中国発「世界金融恐慌」最悪のシナリオ

19日、北京で開催された経済成長の推移など習近平政権の功績をアピールする展示会(AP) 19日、北京で開催された経済成長の推移など習近平政権の功績をアピールする展示会(AP)

 「中国の悲劇は、経済政策の立案や遂行で実力ある人物から権力を奪い、実力なき人物にかつてない権力を与えたことだ」。北京の外交筋が顔をしかめた。前者は李克強首相を、後者は習近平総書記(国家主席)をさす。

 中国共産党の新たな最高指導部7人が披露された25日の記者会見。習氏が誇らしげに手を振りながら登壇したのに対し、習氏に続いた序列2位の李氏は伏し目がちに入場し、緊張のせいか額に汗をかいていた。

 外交筋は「5年前の党大会後の会見では、李氏も習氏と同じく手を振って入場したが、5年間で権力の差が極端に広がって、習氏と同じ動作を遠慮せざるを得なくなった」と分析した。

 苦学の末、北京大学で経済学博士号を得た李氏は首相へ就任後、金融の自由化や赤字続きの国有ゾンビ企業の統廃合など「リコノミクス」と呼ばれた経済構造改革策を相次ぎ打ち出して、期待を集めた。

 だが、経済成長減速が顕著になった2013年12月、共産党が新設した「中央全面改革深化指導小組」の組長に習氏自ら就任。さらに、治安対策やインターネット統制などで次々と「小組(党のタスクフォース)」をつくり、習氏はすべて組長の座に就いた。金融も含め、あらゆる政策で強権をもつ司令塔となり、李氏からは経済政策を取り上げて、小組の方針に実行部隊の国務院を従わせる“組長政治”に構造を変えた。

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