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シリア難民が夢に見たドイツで直面した厳しい現実 疎外感に悩み帰国

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シリア難民が夢に見たドイツで直面した厳しい現実 疎外感に悩み帰国

語学学校でドイツ語を習う生徒たち=ダマスカス市内(佐藤貴生撮影) 語学学校でドイツ語を習う生徒たち=ダマスカス市内(佐藤貴生撮影)

 シリアの首都ダマスカスでは、6年半を超えた内戦の中でドイツ語を学ぶ若者が増えた。市内が多少なりとも平穏になったからか、ピーク時より少し減ったというが、「いまでも外国語の中で最も人気がある」(語学学校の教師)という。半面、地中海を渡って難民としてドイツに住んだものの、疎外感に悩んでシリアに帰国するケースもある。(ダマスカス 佐藤貴生、写真も)

 今月中旬、ダマスカスにある語学学校では、生徒たちが小さな教室に分かれて外国語を学んでいた。ドイツ語の教室では、15~31歳の女性5人が、配られたシートを見ながらアルファベットの発音を勉強していた。

 「生徒は内戦が起きてから昨年まで増え続けた。一時期はシリア全土で2千人に達したといわれる。以前に教えた生徒の多くはドイツに渡って住んでいる」。教師のリヤド・ハルーンさん(36)が言った。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、欧州へのシリア人の難民申請数は内戦発生から今年7月までの間に約97万人に達した。うちドイツへの申請数は約51万人と全体の半数以上を占める。

 「外国語は優れたツール。渡航して働き口も探せる」「すでに多くの友人がドイツに住んでいる」。生徒たちが話した。しかし、現実はそう甘くはない。

 市内のホテルで会ったサーラ・ゼインさん(22)は2年前の11月、母親とともにドイツ行きを決意。ベイルートからトルコに飛び、同国西部イズミルからゴムボートでギリシャに渡った。“渡航料”は1人約1700ドル(約19万円)だった。

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