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【中国共産党大会】低成長時代の経済政策 格差縮小に注力強調

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【中国共産党大会】
低成長時代の経済政策 格差縮小に注力強調

 【北京=河崎真澄】18日行われた中国共産党第19回党大会の開幕式で、習近平総書記(国家主席)は2035年までに都市と農村の間の経済格差を「著しく縮小する」と強調し、農村振興策や社会保障制度の拡充を急ぐ考えを示した。大半の農村部では未整備の健康保険や失業保険、労災制度など、セーフティーネット面で「全国統一のサービスを構築する」と述べた。

 内陸部や農村が経済成長から取り残され、収入格差が拡大する現状が今後も続けば、政権に対する人民の不満が爆発し、社会不安を招きかねないとの危機感がある。7億人以上の農民を主眼に置いた格差是正策に乗り出すことで、共産党政権の安定を図る狙いだ。

 習氏は、「小康社会(経済的にややゆとりのある社会)」を20年までに完成させ、次の15年で公共サービスの均等化などで「全人民の共同富裕」に向けたスタートを切ると強調した。

 習氏は政権1期目の過去5年に、「国内総生産(GDP)が54兆元(現在のレートで約918兆円)から80兆元に伸びて世界2位を維持し、6千万人あまりが貧困から脱却、都市部の新規就業者数が年平均1300万人以上になった」と成果を次々に挙げた。とりわけ「就業は最大の民生問題だ」との認識を示した。雇用安定が共産党政権の安定に直結するとの考えだ。

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