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まだ見ぬ父の祖国へ 元ベトナム残留日本兵の家族が18日初訪日

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まだ見ぬ父の祖国へ 元ベトナム残留日本兵の家族が18日初訪日

 カオ・カイン・トゥオンさんの父、高沢民也さん(トゥオンさん提供・共同)  カオ・カイン・トゥオンさんの父、高沢民也さん(トゥオンさん提供・共同)

 第2次大戦後もベトナムにとどまりながら帰国を余儀なくされた元ベトナム残留日本兵の子供たちが、18日から初めて日本を訪れる。

 「タカザワ・ヨシヤ」。ハノイのカオ・カイン・トゥオンさん(68)の別名だ。残留日本兵だった父、高沢民也さん(故人)が名付けた。金沢市の医師だったという父は1945年の日本敗戦後、ホー・チ・ミンらが率いるベトナム独立同盟(ベトミン)に軍医として加わったが、54年、他の日本兵と共に単身での帰国を命じられた。

 理由は不明だが、共産主義に傾斜し、中国に接近していたベトナムにとって、日本兵の存在が重荷となっていたことが背景にあるとの見方も出ている。

 母のルオン・ティ・ロックさん(93)は夫の帰国後、役所で働きながら4人の子を育てた。生活は苦しく、帰宅後も縫い物をして家計を支えた。

 父の墓の所在や、日本の親族の連絡先は分かっていない。「もし場所が分かれば、父の墓前に線香を供え、霊を慰めたい」。トゥオンさんの願いだ。

      (共同)

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