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EEZ内大和堆にまた北漁船 先月以降700隻排除

大和堆とEEZ 大和堆とEEZ

 日本の排他的経済水域(EEZ)にある日本海の「大和堆(やまとたい)」周辺での北朝鮮漁船による違法操業問題で、北朝鮮船が9月以降、周辺海域に再び現れ、海上保安庁が延べ約700隻をEEZ外に排除したことが14日、分かった。北朝鮮船は8月中旬に周辺海域から姿を消したが、1カ月を待たずに平穏は破られ、いたちごっこが続いている。

 大和堆は男鹿半島から西に約400キロで、水深は周囲より浅い約300~1千メートル。日本海有数の好漁場で春と秋にはスルメイカが取れる。

 大和堆では今年、6月ごろから北朝鮮船の違法操業が相次ぎ、海保が7月上旬に巡視船を初めて派遣して対策に乗り出した。大音響の警告や放水で8月中旬までに北朝鮮船延べ約820隻をEEZ外に排除、確認されなくなった。

 だが、北朝鮮船は秋シーズンの9月に入り、大和堆周辺に再び集まるようになった。夏場のピーク時と比べ隻数は少なく、数隻から数十隻程度だが、長さ十数メートルの古びた木造船に加え、新たに約40メートルの鋼船も現れるようになった。

 鋼船の投入は、凪(なぎ)の日が多い夏と比べ、秋以降に増加するしけへの対応とみられ、鋼船の数が木造船を上回ることもあった。鋼船は昨年秋にも確認されており、水や食料を木造船に補給している可能性があるという。

 海保は9月以降も臨検や摘発は実施せず、警告や放水を継続してEEZ外に移動させている。

 ただ、北朝鮮船はEEZへの侵入を繰り返してスルメイカ漁をするなどしており、排除隻数は9月20日時点で約330隻、現時点で約700隻に上っている。

 日本漁船は現在、北海道沖でスルメイカ漁をしており、大和堆付近ではほとんど操業していない。北朝鮮船は昨年、しけが本格化し、イカが南下する11月末から12月に大和堆を離れたという。

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