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バリ島火山の山頂を撮影 ヒンズー教僧侶ら
インドネシア・バリ島東部アグン山の噴火の恐れが高まる中、バリの人々が信仰するヒンズー教の僧侶らが、立ち入り禁止となっている標高3千メートル超の同山に登り、山頂の様子を撮影した。2日までに共同通信の取材に明らかにした。
地元で「聖なる山」と呼ばれるアグン山の中腹にある寺院の最高位のジェロ・マンク・カリさん(57)ら。「神により近い頂上で住民の加護を祈念するためだった」と説明した。
カリさんによると、登頂したのは9月29日。早朝から約4時間半かけて登った。頂上付近では11カ所から白い煙が上がり、硫黄のようなにおいもしたという。
カリさんは当局に「二度と登るな」と厳命されたが「噴火しても被害が少しでも小さくなるよう今後も祈り続ける」と語った。
当局によると、1日までのアグン山周辺からの避難民は14万人を超えている。(共同)