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【トランプ政権】米上院がオバマケア改廃で公聴会 共和党内からも異論噴出

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【トランプ政権】
米上院がオバマケア改廃で公聴会 共和党内からも異論噴出

 【ワシントン=小雲規生】米上院財政委員会は25日、トランプ政権が看板公約として掲げてきた医療保険制度改革(オバマケア)改廃に向けた新たな法案に関する公聴会を開いた。新法案は医療保険制度の設計で州の裁量を拡大する内容だが、すでに共和党の3人が反対を表明しており、可決は難しくなっている。

 新法案は共和党のグラム、カシディ両上院議員が13日に公表した。オバマケアが定める個人の医療保険加入義務を廃止し、低所得者向け公的医療保険(メディケイド)の拡大を撤回する一方、保険加入者拡大を目的とした補助金を州に支給することが柱だ。

 グラム氏は公聴会で、医療保険の制度設計を州に委ねることで有権者の意志を反映しやすくするなどの狙いを説明。しかしペンシルベニア州の当局者はメディケイド縮小や州への補助金が少なくなることに不安を示した。

 議会予算局(CBO)は公聴会後、新法案が成立すれば十分な水準の医療保険に加入する人の数がオバマケア存続の場合に比べて「数百万人減少する」との見通しを示した。ただし各州の対応次第で、数字は大きく変わるともしている。

 CBOの試算を受け、共和党のコリンズ上院議員はメディケイドの縮小などへの懸念から新法案への反対を発表。ポール、マケイン両上院議員も反対を表明、共和党からの反対者は3人に上った。定数100の上院で52席を確保する共和党が新法案を可決するには、党内からの反対者を2人以下に抑える必要があり成立の見通しは立っていない。

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