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【アメリカを読む】破綻した「玩具店の巨人」トイザラス アマゾンとスマホゲームに飲み込まれ…

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 背景にあるのはアマゾンなどのネット通販で玩具が簡単に安く購入できる環境が整っていることに加え、小売り大手が玩具市場への参入に力を入れている事情もある。トイザラスの売り上げの約6割を占める米国市場では、出生率が1・8程度で推移していることもあり、玩具市場の堅調な成長が続いているからだ。米国の業界団体の調査によると、16年の市場規模は前年比5%増の約260億ドルと推計されている。

 米メディアによると、ウォルマートやターゲットなどの大手量販店は玩具に赤字覚悟の値段を設定し、子育て世代の家族を店舗に呼び寄せようとしているという。百貨店大手のJCペニーも7月、全店舗に玩具売り場を設けると発表した。玩具以外で収益を稼げるライバルに、玩具専門のトイザラスが押されている形だ。

 一方、世界の玩具業界には先行きへの不安を駆り立てるニュースもある。2000年代初めの経営危機から復活し、好調な業績を上げてきたレゴが9月5日、世界の従業員の約8%にあたる1400人を削減すると発表したのだ。17年上半期の決算で十数年ぶりの減収に陥ったことが原因で、スマートフォンやタブレット端末のゲームアプリで遊ぶ子供が増えるなか、レゴの主力商品であるブロックのような「手で触れて遊ぶ」玩具への需要が減っているとの指摘も出ている。子供たちの「玩具離れ」だ。

 レゴは映画やゲームなど新しい分野への進出にも力を入れてきたが、一部からは「レゴがかけた努力と時間ほどには、楽しいものを作れなかった」との声もある。子供たちがデジタル分野に流れるなかでも、レゴはレゴらしさが生かせる伝統的な商品に注力すべきだとの声は根強い。レゴはトイザラスにとって主力商品のひとつで、レゴの不調にトイザラスの業績の足が引っ張られた可能性もある。

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