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【宮家邦彦のWorld Watch】「相変わらず」の政治指導者 カイロのメリーゴーラウンドは回り続ける

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【宮家邦彦のWorld Watch】
「相変わらず」の政治指導者 カイロのメリーゴーラウンドは回り続ける

昨年来日し安倍晋三首相(右)と握手するエジプトのシーシー大統領=平成28年2月、首相官邸(宮崎瑞穂撮影) 昨年来日し安倍晋三首相(右)と握手するエジプトのシーシー大統領=平成28年2月、首相官邸(宮崎瑞穂撮影)

 これを聞いた筆者はこうつぶやいた。「エジプトが劇的に変わるはずはない。必ず軍部が戻ってくる」。どちらが正しかったかは問題ではない。今回のニュースを聞いても驚かない。カイロのメリーゴーラウンドは今も回り続けているからだ。

 今回エジプト外務省は「エジプトの安定を支援する重要性への理解に欠けており、両国関係に悪影響を及ぼす」として米国を非難したが、これこそ貧者の恫喝(どうかつ)である。エジプトは米国の足元を見ているが、米国も対エジプト援助は止められない。トランプ政権に両国関係は変えられない。エジプトは良くも悪くも悠久の国だからである。

                   

【プロフィル】宮家邦彦

 みやけ・くにひこ 昭和28(1953)年、神奈川県出身。栄光学園高、東京大学法学部卒。53年外務省入省。中東1課長、在中国大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任し、平成17年退官。第1次安倍内閣では首相公邸連絡調整官を務めた。現在、立命館大学客員教授、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。

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