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【矢板明夫の中国点描】秘策はイバンカ夫妻訪中 習近平氏が発した「絶対命令」

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【矢板明夫の中国点描】
秘策はイバンカ夫妻訪中 習近平氏が発した「絶対命令」

 中国共産党の次期指導部人事が決まる秋の党大会に向け、各派閥による主導権争いが白熱化しはじめた6月ごろ、党中央弁公庁から中国外務省にある指示が下された。

 党大会前にトランプ米大統領の娘、イバンカさん夫妻の訪中を実現させること

 中国外務省の内部事情に詳しい関係者は「実現できなかったら外相の責任問題に発展する絶対命令だった」と説明した。

 中国外務省内にはさっそく「イバンカ夫妻の訪中プロジェクトチーム」がつくられた。ワシントンの中国大使館、ニューヨークの中国総領事館などがあらゆる人脈を駆使して働きかけた結果、このほどようやくめどがついたという。関係者は「9月中に訪中することがほぼ決まり、いまは最終日程の調整に入った」と証言した。

 イバンカ夫妻は中国語を勉強している6歳の長女、アラベラちゃんも同行させるようだ。習近平国家主席と彭麗媛夫人は一家を北京の政治中枢、中南海にある国家主席の執務室に招待。アラベラちゃんがそこで中国語の童謡を披露し、その様子がテレビを通じて全国に中継される日程がいま検討されているという。

 イバンカ一家との親密ぶりを演出することで、習政権の対米外交の勝利を国内外にアピールし、党内の「外交がうまくいっていない」との批判を封印。党大会人事を有利に進めるのが習氏の狙いとみられる。

 一方、米国民の対中感情は現在、決して良好といえない。核・ミサイル実験を繰り返す北朝鮮への本格制裁に踏み切らない中国に対し、トランプ氏のいらだちも頂点に達しつつある。通商や人権問題などについても、習政権に対し批判的な声が高まっている。

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