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【中印国境対峙】中国インド国境 両軍部隊が撤退、2カ月超のにらみ合い終息へ 首脳会談控え歩み寄りか

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【中印国境対峙】
中国インド国境 両軍部隊が撤退、2カ月超のにらみ合い終息へ 首脳会談控え歩み寄りか

 【ニューデリー=岩田智雄】インドと中国、ブータンの国境付近で中印両軍の対峙が続いていた問題で、インド外務省は28日、「対峙地点での国境要員の迅速な離脱が合意され、進行中だ」と発表した。2カ月以上続いていた中印軍の対立は終息に向かった。インドは、中国がインドに求めていた「撤退」という用語を慎重に避け、両国が話し合いで問題を解決したことを強調した。

 インドは9月3日から中国で始まる新興5カ国(BRICS)首脳会議の主要メンバー国であり、これを前に両国が歩み寄ったとみられる。インド側では、モディ印首相が会議を欠席しかねないとの見方も出ていた。また、現場付近は冬季にかなりの降雪があり、両国軍が駐留を続ければ、大きな負担を強いられることも予想されていた。

 問題の発端は、3カ国境界付近「ドクラム地区」のうち中国とブータンが領有権を争う紛争地で、中国人民解放軍が6月16日に道路建設を始めたことだ。インド軍がシッキム州に隣接するこの地域に越境して道路建設を阻止し、両国軍のにらみ合いが発生した。

 現場南方の「シリグリ回廊」は、インドの主要部と北東部を結ぶ「ニワトリの首」とも呼ばれる細長い戦略的に重要な地域に当たる。インドにとっては中国軍の南下を許せば、国土が東西に分断されかねない状態にあり、インドは中国に、現状を変更しないよう求めていた。

 発表通り、中国が道路建設をやめれば、「中国が譲歩した」(政治評論家のラメシュ・チョプラ氏)ことになりそうだ。

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