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ヒアリ定着なら根絶困難 原産国ブラジル専門家指摘

ヒアリの標本(ブルノ・バルボサ氏撮影、ジュイスデフォラ連邦大提供・共同) ヒアリの標本(ブルノ・バルボサ氏撮影、ジュイスデフォラ連邦大提供・共同)

 強毒アリ「ヒアリ」は、もともと南米原産だ。国際貿易が盛んになるにつれ、積み荷などに紛れて世界中に広まった。ブラジルの研究者はいったん定着すると根絶は非常に難しいと指摘、水際で侵入を防ぐことの大切さを強調する。

 ブラジル南東部ミナスジェライス州のジュイスデフォラ連邦大でヒアリを研究する、ファビオ・プレゾト教授(生物学)がシャーレに入れて見せてくれた個体は体長数ミリ。日本で目にする普通のアリとほとんど見分けが付かなかった。

 しかし顕微鏡をのぞくと尻に鋭いとげのような針があるのが分かる。毒を持ち、刺されるとやけどをしたように痛いことが名前の由来。教授によると、小動物を殺してしまうこともあり、人がアレルギー反応で死亡する例もまれにある。

 都市部は食料が豊富な上、コンクリートで覆われた地面などヒアリが好む暖かい場所が多いため急速に繁殖する。教授は「繁殖するとコントロールが難しい。日本の場合はまだ初期段階なので、貿易の入り口(港など)での警戒を緩めないことが最良の戦略だろう」と忠告した。(共同)

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